体験談

ワールドコーチの学習塾では担任制を実施しています。
なので先生は生徒の成長をより感じています。
この体験談のページでは先生が思わず感じた生徒の成長体験談を随時載せて更新していきます。

思いがけない一言

 「先生のレッスンは僕の一番の癒しの時間なんです」
講師の仕事を始めて幾度となく生徒からの言葉に驚かされてきました。この言葉もある中学生の生徒からふと聞こえてきた一言でした。
「学校では僕、いつもため息ばかり吐いているんですよ」
彼が床を見つめながら付け加えた言葉には少し暗い影がありました。
なぜ彼が私の授業を心地よく感じてくれたかはわかりませんが、その一言を打ち明けてくれたことに私は心からうれしく思いました。
“塾は勉強を教わる場所である”
まさしくその通りです。そのために生徒は学校が終わった後に疲れた体で来てくれているのです。
なので、私も必死に指導します。週に数回しかない短い時間で少しでも多くのことを学び、もって帰ってもらおうと、試行錯誤しながら準備して向かい合います。
しかし、準備周到に計画されたレッスンをこなしてくれるよりも、ふとした瞬間に打ち明けてくれる生徒たちの本音を聞けることのほうが私にはうれしく感じます。
本音で向き合ってきてくれる。ゆえに指導する側も本気で向き合っていこうと決意する。
ふとした瞬間に聞こえてきた生徒からの思いがけない一言が、私の気持ちを突き動かしてくれた瞬間でした。

努力を続けられる才能

いつかテレビで将棋のプロの方が「才能とは、努力を続けられることだ」という意味のことを言っていたのを耳にしました。
将棋の世界しかり、スポーツの世界しかり、芸術の世界しかり、勉強も同じだと思います。
黙々と続けられる人は恵まれた才能があると、私は思います。
以前指導させていただいていた生徒さんに日々努力する才能が開花した中学生がいました。
最初は英語の基礎的なことも不安定な知識で、なかなか進むことができませんでした。
ですが、その生徒にひとつ特徴がありました。
毎週言われた宿題は完璧にこなしてくる、ということです。
正直こちらが”テストもあるし、少し無理させてしまったかな???”と思うほどであっても、必ずこなして授業に出てくれました。
そこであるとき、私は”できるとこまででいいからやってきて”と敢えて終わりを告げずに宿題の問題集を渡してみました。
翌週、彼はその問題集を全部解いてきました。毎日少しずつ教科書を読みながら進めた、とのことでした。その日は私が答え合わせに苦しむ一日となりました。
それからの彼の成長はめまぐるしいものでした。言われなくても自分でどんどん進めていき、学ぶ力を習得していきました。
努力を続けられることが才能であるならば、黙々と宿題を机の上で考えながら解くことも与えられた才能なのだと、私は思います。

観客席より

私は生徒に向き合う時に、勉強の出来具合だけではなく(もちろんそれも大切なことですが)、勉強態度を注意深く観察します。集中する癖はできているか、問題を眺めているだけになっていないか、勉強するふりをしていないか…向き合う生徒に勉強の方法を教えることも大切な使命だと考えています。
サッカーを教えるときに、ボールとユニフォームとスパイクを揃えてフィールドに出してもサッカーはできない。ルールと目標を知って初めて試合が始まります。
昨年の夏、とある生徒の高校英語を指導させていただく機会をいただきました。
理由は漠然としたもので、”センター試験で大学受験に支障が出ない程度にしたい”とのことでした。
生徒本人と会って話を聞いてみると、「特にやりたいことはないけど大学に…」
正直、まったく先の見えない大草原にいるような気持でした。
勉強は非常によくできる生徒さんで、人の話をよく聞き、常に相手に敬意をもって人と接することのできる立派な人格の持ち主でした。
2、3カ月してその生徒と進路について話をしていると、本人が化学(さらには食の安全や人の健康)に興味があることがわかりました。そこで、本人やご家族と話をした結果、志望校を化学系の専門学校にしぼり、英語だけでなく化学も勉強していくことに決まりました。
目標が決まれば、あとはまっすぐな気持ちで進むだけです。
大学で学ぶのに必要な基礎化学、その勉強法を伝授し、必須である英文解読法を指導しました。
この春、無事専門学校生となり、今は一人で専門家となるために勉強を続けています。
彼がこれから繰り広げていく試合を、私はいま観客席から眺めています。

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